知ってる?普段水のこんなこと
2017年9月21日

工期短縮とコスト削減につながる不断水工事

不断水工事は既設管内の水の流れを止めずに新しい分岐管やバルブを設置します。既設管内の水の流れを止めて作業を行うと工事自体に時間がかかるだけでなく、清掃や周辺住民への告知などの付帯作業が必要です。

不断水工事では工事に必要な時間が短くて済み、付帯作業も省略できるというメリットがあります。従来の方法と比較して工期を大幅に短縮できるので、人件費などコスト削減を図ることができます。不断水工事の技術は上水道の配管工事を行うために開発されましたが、現在では下水道の工事にも利用されています。

既設管内の水の流れを止めずに配管工事を行う技術には分岐工法と凍結工法が存在します。分岐工法は穿孔機と割T字管、仕切弁を使用します。割T字管は分割型のT字管で、仕切弁は水流を全開または全閉にする機能があります。

穿孔機にはドリルが付いており、仕切弁を全開にした状態で既設管に穴を開けます。穴を開ける際に発生する金属片は水流で外に押し出されて穿孔機内に取り込まれます。仕切弁を全閉にして穿孔機を取り外し、新しい分岐管やバルブを設置して再び全開にします。

作業後にも割T字管と仕切弁は残ります。凍結工法は液体窒素を使用したシンプルな技術です。作業箇所の両端を液体窒素で凍結させるとバルブの代わりとして機能させることができます。部分的な断水は生じますが、全体的には通水状態を維持することが可能です。

古いバルブを開閉すると赤錆が剥離するため清掃が必要ですが、不断水工事では不要です。また断水が生じないため周辺住民への告知なども不要になります。

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